5月30日(月)6限、中学1年生を対象にした「アンガーマネジメント講座」が行われました。講師は、本校のスクールカウンセラーである鈴木直樹先生。
「アンガーマネジメント」と聞くと、「いかに怒りを抑え込むか」と考えてしまいがちですが、どうやらその考え方がすでに間違っていることに気づかされました。
「この講座で学ぶことは、怒らないようにすることではなくて、
怒る必要があるときに上手に怒れるようになること。
そして、怒る必要がないことには怒らないですむようにすることです。」
「上手に怒る?」と、はてなマークがたくさん点滅している生徒たちに、鈴木先生は具体的な例を挙げたり、生徒自身に考えさせたりしながら、怒る時のルールや怒りが生まれるメカニズム、さらには怒りの衝動をコントロールする方法などについて説明して下さいました。
怒りは、自然な感情であり、これをなくすことはできません。しかし、自分が何に対して怒りを覚えているのか、なぜ怒っているのか、本当に怒る必要があることなのか、そんな問いかけを自身に向けることができたなら、「上手に怒ること」ができるようになり、相手に対して「私はこう感じている」「こう思っている」と言葉で伝えることができるようになります。1年生には「怒りタイプの診断テスト」の結果を参考に、自分の「怒りの癖」を知り、素敵な人間関係を築いてほしいと思います。
会場では、講演に参加してくださった保護者の方が、真剣なまなざしでメモを走らせている姿も見受けられました。我々教員にも学び多き講座でした。鈴木先生、ありがとうございました。