10月27日(日)から11月7日(木)まで大谷優子(3−D2)さんが、カンボジアのCIESFリーダーズアカデミー(CLA)にて、ボランティア活動をおこないました。本校教諭で10月より学校間交流で日本人教師として勤務している佐藤祐一朗先生より、大谷さんの活動の様子が届きました。
大谷さんの現地での活動初日は小学部の児童を対象に、朝のラジオ体操の案内をおこない、幼稚部でも「桃太郎」の絵本読み聞かせを実施しました。
翌日からは本格的に活動を開始!
朝のハッピータイム(ホームルーム)前に希望者の児童たちとラジオ体操をおこない、最後まで参加した児童には参加シールを貼って渡しました。昼休みの時間は図書室で「カルタ」を楽しんでいました。
日曜日は休みですが、CLAのスタッフ有志が近隣のお寺の境内で「寺子屋」をやっており、毎週日曜日7時過ぎからCLAには通っていない地元の子どもたちに簡単な計算や日本語をボランティアで教えているので、お邪魔しました。
この日は「みんなでおにぎりを作って食べよう!」ということでスタッフが自腹でお米を炊き、おにぎりの具を持ち寄りおにぎりを食べました。カンボジアの人たちはシャイで、恥ずかしがりながら近づいてきますが実は人懐っこいです。おにぎりを食べた後は、塗り絵で仮面づくりをして子どもたちは喜んで帰宅しました。CLAの子どもだけでなく、周りの子どもたちに少しでも勉強をして欲しいとの思いに本当に頭が下がります。
インターン中の大谷さんは、幼稚部では絵本の読み聞かせ、小学部では朝のラジオ体操、中休みや昼休みにカルタ遊びや折り紙、お手玉遊びをし、放課後は希望者に浴衣(女子)・甚平(男子)の着付け体験を行っていました。
シーセフリーダーズアカデミー全職員の集合写真撮影の様子です。
前列右端が大谷さん、その隣が本校教諭の佐藤祐一朗先生です。
【大谷さんからの活動報告】
私はもともと、海外で何かお手伝いをしたり、日本の文化を広めたりできないかと考えていました。幸いにもCLAとのご縁をいただき、英語や日本語を使ったゲームや日本の伝統文化を通じて、カンボジアの子どもたちに「もっと知りたい」「もっと学びたい」という興味を持ってもらい、さらに日本を好きになってもらうことで、日本語学習へのモチベーションを高めたいと思い、インターンとしてこの学校に参加しました。
最初は子どもたちとどのように接すればいいのか不安もありました。しかし、CLAで働いている皆さんが生徒一人ひとりに親身に指導している姿を見て、少しずつ自信を持つことができ、仕事の大変さとやりがいの両方を実感しました。また、子どもたちと関わる中で、私たちが当たり前だと思っていることに疑問を持ち、積極的に質問をしてくる子どもたちの姿がとても印象的でした。その姿を見て、私自身も「当たり前」を当たり前と思わず、これからはもっと積極的に疑問を持って考える姿勢を大切にしようと気づかされました。
さらに、同じことに何度も挑戦する子どもたちの姿を見て、失敗を恐れず挑戦し続ける力を持ち続けることの大切さを学びました。私もそのような強い心を持ち続けられる大人になりたいと強く思いました。インターン期間中に行った朝のラジオ体操や、中休み・昼休みに行ったゲーム、放課後の浴衣の着付け体験では、プレイルームまで元気いっぱいに走ってきてくれた子どもたちの姿がとても印象に残っています。
また、幼稚部での本の読み聞かせの後にみんなからもらった温かいハグや、4年生の子たちからいただいたメッセージカードを通じて、日本文化に触れる中で、子どもたちにポジティブな感情を届けることができたのではないかと感じています。通勤最終日、校門で子どもたちを見送っていたとき、涙をいっぱい浮かべながら泣くのをこらえて「次いつ会える?」と約束をしてくれた生徒の姿は、一生忘れられない思い出となりました。
個人の成長や社会の発展に欠かせない「教育」に携わるCLAの活動は、私が活動前に抱いていた想像をはるかに超えて、素晴らしいお仕事でした。私は来年からアメリカの大学で国際開発を専攻し、今回カンボジアで見聞きしたことを広く共有し、少しでも貢献できるよう努めていきたいと思います。