5月18日(火)、実践コミュニケーショントレーナーの西田弘次氏を講師にお迎えし、高校1年生を対象としたコミュニケーション講座を実施しました。
今回の講演は、誰もが無意識に行っている、コミュニケーションの質を向上させるために、必要な力を明示的に再確認し、見つめなおすことをテーマとしています。
「コミュニケーションはキャッチボールのようなもの」とは古今東西さまざまな場面で使われる比喩ですが、このキャッチボールを成立させるためには、「受信力」と「発信力」を向上させることが重要です。
「受信力」を高める要素は「体を相手に向ける」「相手の目を見る」「反応する」の3つ。「反応する」とは、「言葉」で反応するという意味だけではなく、頷いたり、笑顔を返したりする、「言葉以外」の方法で反応をするということも意味しています。「あなたの話を聞いている」ということは、言葉がなくとも相手に伝えることができるのです。
「発信力」を高めるためには「積極性」と「姿勢」が大切です。相手に話しかけてもらうのを待つだけではなく、自ら一言声をかけること、特に「あいさつ」「ありがとう」「すみません」「お願いします」の4つが重要であると、西田先生は示されました。
また、「姿勢」は、相手からの印象を大きく左右します。「良い姿勢」は「良い印象」を生み、そして良い印象の相手の話は前向きに聞きたくなります。
基本的なことではありますが、「受信力」「発信力」を鍛え、コミュニケーションの質を向上させることが、豊かな人生を送ることに繋がるという西田先生からの教えに、多くの生徒が共感を示していました。これから先、数多くの出会いを経験する高校1年生が、今回の学びを実践し、仲間とより良い関係性を築き、豊かな人生を送ってくれることを期待しています。