2021年3月14日、21日にオンラインで「ベネッセ STEAM フェスタ2021」が開催され、理数科の代表チームが発表しました。
発表チームは校内発表で選抜された 3 組で、高校1年次より段階的に進めてきた理数科科目「課題研究」での取り組みをまとめての発表となりました。
ベネッセ STEAM フェスタは、 中学生・高校生が日ごろ取り組んでいる探究の学びを持ち寄り、学び合い、発表するオンラインイベントです。成果発表ではなく学び合うことが一番の目的とされています。本校理数科は前身の「『ロボットを作ろう、動かそう』合同発表会」(2009年~)、「新しい学びフェスタ」(2011年~) を含め、本イベントに毎年出場しています。
今年度は本校のオンライン発表での内容が株式会社ベネッセの情報誌『View next』 に取り上げられました。
詳細はView expressのweb ページまたはPDF ファイルをご覧ください。
代表チームの発表内容
1. メーカー部門
「目になるコンセント~アイコン~」
TEAMプラグ (中村 莉緒さん、中島 美月さん)
視覚障がい者がコンセントにプラグを挿す際、片方の手でコンセントの位置を確かめるため「感電の危険性がある」「時間がかかる」という問題の解決を試み、ユニバーサルデザインのコンセントを制作。市販のろうとを3つ口タップに接着したもので、目を閉じたままでも安全かつ短時間でプラグを『アイコン』に挿せることを実演した。
2. アカデミック部門
「微生物分解型生ごみ処理装置における悪臭の抑制」
みこまるも (河西 愛実さん、黒岩 小桜さん、小久保 美緒さん、小久保 瑠夏さん)
「家庭系食品ロス」を軽減させるため、コンポスト(有機物を微生物の働きで分解させて堆肥にする処理方法)に着目。多くの家庭に普及させるため、手軽さ・費用・悪臭問題を解決することができる独自の家庭用循環型コンポスト(各家庭のごみは各家庭で処理かつ再利用)の開発を目指した。消臭効果がある物質を配合して繰り返し実験を行い、最も消臭効果の高い配合を探った。
3. ソーシャルイノベーション部門
「浴室での高齢者による転倒事故防止対策」
未来型高齢者介護を考える会 (宿谷 匡志さん、三好 宥耶さん、日沼 輝さん、石井 寛人さん)
病院や介護老人保健施設でのフィールドワークを行い、身体のリハビリは一人では難しいことを知った。そこで、「新しいリハビリの方法」ではなく「身体を支え、かつ身体機能低下を抑制させる器具」を開発しようと考えた。また、高齢者が転倒しやすい場所を調べる中で、浴室での事故率が高いことに着目。転倒防止の手すりを設計し、実証実験を行った。