その人だけの音がある。
1人1人の音色を響かせたい。
ハンドベル部
部長 澁木 愛子 さん
――澁木さんがハンドベル部に入部したきっかけは何ですか。
澁木:入学後、何かクラブに入りたいと考えていたときに、たまたまハンドベル部に体験入部しました。音楽はもともと好きでしたし、先輩後輩の仲がよく、楽しそうに活動しているのが印象的でやってみようかなと。活動日もそれほど多くなく、勉強や趣味の時間を確保できるのも魅力でした。
――ハンドベル部の活動について、具体的に教えて下さい。
澁木:活動日は、月・木の週2回。中学棟の1階の教室を借りて、練習しています。楽器の保管場所も兼ねているので、重い楽器を持っての移動もないのがいいですね。文化祭での発表に向けて、いろんなジャンルの曲にチャレンジしています。去年の文化祭では、「My Favorite Things」や「カノン」を披露しました。
――ハンドベル部が現在力を入れているのはどんなことですか。
澁木:ズバリ、部員確保です。ハンドベルは、通常1人で4つの音階を担当しますが、人数がそろわないと音域が限られてしまうので、必然的に演奏できる曲も少なくなってしまうんです。部員を増やし、演奏曲の幅を広げること。これが今、一番力を入れていることです。
――澁木さん自身が、リーダーとして一番楽しいのはどんなときですか。
澁木:ハンドベルについて後輩や先生と話しているときですね。一口にハンドベルといっても、さまざまな奏法があります。それを先生たちに教わったり、こんな演奏ができたらなって話しているときが楽しいです。あと、演奏曲を決めているときも盛り上がります。
――リーダーとして大変なのはどんなときですか。どうやって乗り越えますか。
澁木:正直に言って、大変なことは特にありません。強いて言えば、クラブの主務・主将の集まりですかね(笑)大事な連絡があったりするので、聞き逃したら大変だとプレッシャーを感じます。連絡事項を後輩たちに伝えなければいけないのですが、意外とうまく伝わらないこともあったりして。SNSもあって、いつでもどこでも連絡できると油断してはダメですね。「Face to Face」を大切にしたいと思います。
――ハンドベル部の目標を教えて下さい。
澁木:大それた目標はないです。ただ、文化祭をはじめとする発表会で、聞いている皆さんに楽しんでほしいです。ハンドベルにはその人だけの音があります。1人1人の音色を響かせることが目標です。
――澁木さんにとってハンドベル部とはどんな場ですか?
澁木:安らぎの場です。授業や休み時間など、教室で過ごす時間も楽しいけれど、やっぱり「好きなことが同じ」人が集まって、目標に向かって活動できるって、本当に楽しいし心が安らぎます。
――ありがとうございました。最後に文理高校の受験を考えている皆さんにメッセージをお願いします。
澁木:私は中学から文理での生活を始めました。入試の時は、とても緊張して力を発揮できるか不安でしたが、先輩たちを見て「私もあの制服を着たい!」と強い気持ちで臨みました。文理に入って、学校を盛り上げたいという気持ちもあったので、つらい受験勉強を乗り越えることもできたのだと思います。皆さんも、受験に向かってつらい時期もあるかもしれませんが、自分のために頑張って下さい。文理では面白い授業、楽しいクラブ活動が待っています。