2019年度 中学・高等学校入学式 挙行

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 4月7日(日)、2019年度西武学園文理中学・高等学校の入学式が狭山市市民会館にて執り行われました。鮮やかな桜が咲き誇るなか、新入生392名(中学校110名、高等学校282名)が、文理生としての第一歩を踏み出しました。

 以下に、今年度より高等学校長に着任した柴田の式辞を掲載いたします。

 

柴田 誠 高等学校長 式辞(全文)

 入間川の水も温み、川沿いの桜も、今日の皆さんを言祝ぐかのように、ゆっくりと花びらを散らし始めました。
 新入生の皆さん、入学おめでとう。皆さんは、西武学園文理高等学校の39期生となります。教職員、在校生一同、心から皆さんの入学を歓迎します。
 皆さんはその制服を着るまでに、多くの時間を費やし努力を重ねてきました。その一途な経験をどうぞ自信と誇りに変えて下さい。また、本校の制服を胸を張って大切に着て下さい。

 皆さんに最初にお話ししたいことは、積極的にたくさんの親友を作って欲しいと言うこと。出身中学校や所属する科は違っても、皆同じ文理生です。自分から話しかけ新たな友人を作って下さい。新しい友との出会いは、人生をとても豊かなものにしてくれるはずです。友と喜怒哀楽を共有できる信頼。相手の表情からでも気持ちを察することができる優しさ。親友が苦しいときには進んで助けようとする勇気。様々なことを友から教わります。学校は人との付き合い方を学ぶ大切な場所です。今、一生涯の友となり得る仲間がそばに座っています。しっかりと見つけて下さい。
 次に、皆さん一人ひとりの力で学校を作るという気概を持って下さい。皆さんが学校を作ると言う意味は、よき伝統を築くと言うことです。
 私と一緒に学校を作って下さい。私も先日着任したばかり、新入生です。40年近く都立の高等学校で働いていましたが、文理高校よりお誘いいただき、着任しました。今、私は文理高校を50年、100年と続く進学校にしたいと考えています。長年教育現場で仕事をしていると、伝統校になれる学校の条件が見えてきます。
 それはまず、生徒諸君の仲間意識が強いかどうか。学校を大切に思い、帰属意識が高いかどうか。また、教職員のチームワーク、生徒との信頼の深さも大切な要素です。皆さんには、文理高校が良き伝統を保ち百年と続く進学校に成長するための一翼を担ってもらいたいのです。
 そのために、これからの高校生活において、何事にも自ら挑戦し、辛いことに直面しても、易きに流れず、最後まで立ち向かう気力を身につけて下さい。目の前の老人に席を譲ることもできずに高齢化社会を論ずる資格なし。目の前のごみ一つ拾えなくて環境問題を論じる資格なし。口先だけの若者など何の魅力もありません。皆さんには、冷静な判断力と若者らしい行動力をもち、言語・宗教・皮膚の色も超越し、多くの人を助けられる頼もしいリーダーになって欲しいと思います。皆さん一人ひとりの自己を高める成長努力が、学校の伝統を築きあげることに他ならないのです。皆さんの成長を心から期待しています。

 保護者の皆様、本日はおめでとうございます。本校の使命は、子供たちの人間的な成長と資質・能力・適正に合わせた進路実現と考えております。教職員も、日々その使命を果たすべく、授業力や進学指導力の向上に努めて参ります。生徒の成長・変容が我々の仕事の成果であり、喜びでもあります。責任は指導者である教職員にあるという意識を大切に、暖かく、時に厳しく鍛え、主体性のある心身ともに逞しい若者に育てあげて参ります。また、目の前に迫った高大接続改革への対応も、着実に準備を重ねて参ります。これから三年間、どうか、本校の教育活動にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 最後になりましたが、多くのご来賓のご臨席を賜り、入学式を挙行できましこと、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

平成31年 4月 7日
 西武学園文理高等学校長
 柴田  誠

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